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メルセデスベンツ EQBに試乗~3列シートの使い勝手はGLBとどう違う?

Mercedes Benz(メルセデスベンツ)
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いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

残暑がまだまだ厳しいですが、やや和らいできましたかね。
新型コロナの新規感染者数もちょっとずつ下がり始めました。

さて今回は、メルセデスベンツのEQBへ試乗したお話です。

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1.メルセデスベンツのBEV第3弾?

メルセデスベンツの電気自動車(BEV)はEQシリーズとしてラインナップされており、EQA、EQB、EQC、EQE、EQSが発表されています。
このうち、EQA、EQCが既に発売されていましたが、つい最近、EQBが発売されました。

本国ではもう2年ほど前に発表されていましたが、ようやく日本でも発売となったわけです。
私は、以前GLBを試乗した頃からEQBを知っており、その外観(プロポーション)や、3列シートを備える点を非常に楽しみにしていました。

大型ミニバンのような使い勝手こそできないでしょうが、子育て世代では「いざという時に3列目が使える」のはかなりのメリットかなと思います。
子供のお友達何人かを送って行かなきゃいけなくなった場合や、帰省時にじぃじばぁば達と食事に出かける場合など、使えるシーンは多いのではないでしょうか。

というわけで、少し前から注目していたメルセデスベンツEQBの試乗車が入ったという連絡をいただきましたので、早速観て参りました。
今回、実車を見て試乗した感想をお届けできたらと思います。

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2.Mercedes Benz EQBの基本スペックは

ここでEQBの基本スペックをまとめておきます。
現在発売されているのは、以下の2グレードです。

  • EQB 250  シングルモーター(フロント) 190 PS
  • EQB 350  デュアルモーター(フロントとリヤ) 292 PS

どちらもバッテリー容量は66.5kWh、普通充電と急速充電(CHAdeMO)に対応しています。
モーターはEQAとは異なり新開発のもので、効率を上げることでEQAと同じバッテリー容量ながら航続距離を伸ばしています。

  • EQA  最大トルク 370 Nm / 航続距離 423 km
  • EQB 250  最大トルク 385 Nm / 航続距離 520 km

同じバッテリー容量なのに、航続距離がEQAに比べ約100km多い。
モーターって内燃機関の車で言えばエンジンみたいなもんですから、その性能により航続距離はだいぶ変わってくるんですね。

低燃費?電費が良い?。。。なんて言ったら良いのかわからないですが、今後も高性能なモーターが開発されて航続距離を伸ばしていくんでしょうね。

3.スポーティさを求めるなら、断然AMGライン

EQBは、GLBと同じプラットフォーム。
BEVに特化したプラットフォームでないので、電気自動車の強みを存分に発揮したレイアウトにはなっていません。

ただ、GLBと同様のスクエアなボディがなんともカッコイイんです。
フロントマスクがやや優しそうな印象なのも、GOODです。

スポーティさを求めるなら、AMGラインをつけたいところ。
20インチのアルミホイールはかなりインパクト強めですし、フロントマスクの力強さもグッと増します。

スポーツシートにスポーツサスペンション。
スポーツサスペンションはアジャスタブルダンピングシステム付ですから、路面や走行状況に応じてダンピングを可変制御してくれます。

4.EQBについているD Autoが実に良い

D Autoという回生ブレーキを自動で制御してくれる機能。
これは確かEQAにもついていた機能だったかと思いますが、初めて体感しました。

結論から言いますと、D Autoは自分にとって非常に運転しやすいです。
というのも、内燃機関の車を運転する感覚に近いから。
(普段から急発進、急加速などは行わず安全運転を心がけている、このような運転の仕方には良いのかも)

車間に余裕がある、またはスピードがあまり出ていない場合は回生ブレーキは弱いので、エンジンブレーキレベル。
一方、車間があまりなく、スピードが出ている場合は回生ブレーキが強く効くので、アクセルから離すだけでだいぶ減速できます。

このようなケースの場合、内燃機関の車ではアクセルから離し、ブレーキを踏むという2つの動作を素早くする必要がありますが、
D Autoならアクセルから離した後、焦ってブレーキを踏む必要はないように感じました。
(車間やスピードによっては、素早くブレーキを踏む必要がある場合もあります)

もちろん、D Auto設定中でもパドルで回生ブレーキの強弱は変えられます。
Audiにもこの機能入れてくれないかな。。。

5.後席(2列目)の座り心地は

まずは運転席で運転した際の乗り心地。
非常にソフトで、僅かにふわふわ感もあるが、違和感があるものではないです。

試乗車は20インチのタイヤを履いていましたが、ロードノイズもよく抑えられている感じで快適でしたね。
加速時によく聞くEV特有の音は、室内からは聞こえなかったです。

加速が足りなかっただけかな。
結構好きなんですよね、あの音。

そして気にしていた、後席の足元の高さ。
EQAの時もそうでしたが、やはり足から座面までの高さが足りない感じがありますね。
床面から座面までは約35センチ。

そのため、座った時に膝が高い位置にくる。
ただ足を前方に持っていけますので、前方に持っていけばそこまで気にならないかなという印象です。

6.後席(3列目)は果たして使えるのか?!

3列目は座る人の身長制限があります。
GLBは身長168センチ以下でしたが、EQBでは身長165センチ以下に。

正直、乗り降りするのにひと苦労です。
小さな子供でしたら喜んで乗り降りしてくれそうですが、靴でシートを汚されたり頭をぶつけたりしそう。。。

床面から座面までは約25センチ。
前方へ足を持っていくスペースもないので、大人の場合は体育座りのような格好になってしまいます。

頭上も圧迫感がありました。
ただ一方、2つ分のドリンクホルダーやUSB-c端子は装備されている点は良いなと。

これだと、3列目は緊急時使用という位置づけになりますかね。
あれば役に立ちそうですが、私の場合だとほとんど使わないんじゃないかな。。。

7.まとめ

メルセデスベンツEQBは、3列シートを備えた数少ないSUVのBEVです。
GLB譲りのスクエアな形状で、SUVらしらが際立っておりカッコいいなと感じます。

一方で、せっかくの3列目シートが利便性悪く、やや活用シーンが限定される点が残念に思いました。
記事冒頭では、子育て世代にもマッチしそうな旨を書きましたが、子育て世代にはミニバンがやはりベストですね。

ただそうは言っても2列目は十分広く、前後スライドやリクライニングも可能なため、少人数家族であれば使いやすいのではないかなと思います。
その際は、3列目は畳んだ状態でラゲッジルームを広くするのが良さそうです。

同じBEVの記事がありますので、ぜひご覧ください。
中でも、Audi Q4は同じSUVタイプのBEVです。

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