電気自動車(BEV)の購入を検討する際、V2Hという機能が度々登場します。
これはVehicle To Homeの略で、ざっくり言うと自動車から家に給電する機能のことを指します。
停電時などに、自動車のバッテリーに蓄えられた電力を家に供給し、非常電源のような形で使用すると言うものですね。
当然、ないよりはあった方が良いわけですが、ウチのAudi Q4 e-tronをはじめとする輸入車のBEVには搭載されていないものが大半です。
では、そんな電気自動車の電力は停電や災害時に使えないのか?
そんなことはありません。
車にはシガレット電源やUSB電源が搭載されているので、スマホやPCの充電は可能です。
たったそれだけ?!
普段使っている電化製品も使いたい。
電気ポットや炊飯器、ドライヤーなどなど。。。
でも安心してください。
今回私が購入したポータブル電源を使用すれば、そんな電化製品も電気自動車の電力で使えちゃいます!
災害時に、電気自動車の電力を最大限に活用可能です。
1.購入したポータブル電源はアンカー製
まずはじめに、今回購入したポータブル電源を紹介します。
(これ以降は、このポータブル電源を使用する前提で話をします)
購入したのは、「ANKER SOLIX C1000 Portable Power Station」。
メーカーは、モバイルバッテリーやケーブルなどで有名なアンカー(ANKER)です。
MONOQLO 2024年4月号でBEST BUYに選ばれるなど、注目度がかなり高い商品ですね。
バッテリーの容量は1056Whで、ポータブル電源としては大容量の部類です。
およそ1kWhということになりますね。
多くの特徴を持ちますが、購入するにあたり私が最も重視した3点は以下になります。
最も重視した3点についての詳細は、後述します
2.アンカーポータブル電源の使い方
ここからは、ポータブル電源の使い方について見ていきたいと思います。
ポータブル電源の基本的な使い方は、大きく分けて以下3つくらいしかありません。
では、上記3つについてもう少し詳しくみていきます。
アンカーポータブル電源への充電方法(手段)
ポータブル電源への充電方法は、家庭のコンセント、太陽光パネルが一般的です。
私が購入したSOLIX C1000は、車のシガーソケットが上記に加わります。
これらの方法で充電するに当たり、ケーブル等は全て付属していました(太陽光パネルは別途用意)。
そのため、追加で購入する必要がありません。
家庭用コンセントによる充電方法
付属する1mほどのケーブルを家庭用コンセントに挿して充電を行います。
0%から満充電まで1時間半かからないくらい(最大1000W)。
超急速充電モード設定時は1時間かからないくらいで充電できちゃいます(最大1300W)。
ウチは、夜間の電気料金が安い時間帯に
サクッと充電しちゃってますね
太陽光パネルによる充電方法
「ポータブル電源と言えば、太陽光パネル」というほど、定番の使い方。
太陽光パネル用のケーブルも付属していますが、購入した太陽光パネルにも付属していましたので、そちらを使用しています。3mくらいの長さですね。
太陽光パネルを広げ、アンカーのポータブル電源と接続します。
地味に嬉しいのが、ポータブル電源側の主電源をオンにしていなくても、接続した時に自動でオンになること。
おそらく、太陽光パネル側の発電を感知して電源が自動で入れられる仕組みなのではと思います。
太陽光パネルによる充電は、季節や日射角度、日射時間によりだいぶ変わるように感じますね。
冬よりも夏の方が圧倒的に充電できる感覚です
車のシガーソケットによる充電方法
付属のシガーソケット用ケーブルは、3mくらいの長さです。
車内にポータブル電源を持ち込まなくても、車の脇に置けば届くくらいの長さですね。
そして、ガソリン車の場合はエンジンつけた状態(バッテリー上がり防止のため、その方がきっと良いと思います)、BEVの場合はイグニッションオンの状態で、アンカーのポータブル電源とシガーソケットで接続します。
結構時間がかかる感じで、0%から満充電までおよそ9時間ほど(120W)かかりそうです。
詳細は、後述の「BEVの電気で電化製品を動かす、アンカーポータブル電源の使い方」をご覧ください。
車の持つ電力を有効活用できるという観点から
シガーソケットによる充電は有効ですね
アンカーのポータブル電源で、災害等に備えて電気を保管する
使い方の2つ目として、電気を保管しておくことが挙げられます。
災害等で停電した際に、ポータブル電源に貯めておいた電気を使えるように保管しておくという意味ですね。
充電した状態で保管するだけなのですが、このポータブル電源では100%の状態で長時間保管が可能なんです。
一般的なポータブル電源では60〜80%での保管が推奨されているものが多いので、この点だけでもだいぶ性能が良いです。
さらに、半年の保管でわずか5%程度の自然放電なので、いざという時に放電してしまって使えないということはなさそう。
アンカーのポータブル電源より、電気を供給する
貯めた電気を使わないことには本来の役割を発揮できません。
よくあるモバイルバッテリーでは、USBポートを通して電気を供給するものがほとんど。
しかし、ポータブル電源となればACポート、シガーソケットも加わります。
さらに、電気の供給力(出力)も大幅にアップし家庭用の電化製品が動かせるほどになります。
様々な出力の商品がラインナップされており、ポータブル電源の容量が大きくなればなるほど出力も大きくなる傾向にありますね。
ちなみにアンカー SOLIX C1000は、最大出力1500Wです。
ポートはAC、USB-C、USB-A、シガーソケットを備えており、ACとシガーソケットは独立したオンオフスイッチが付いています。
そのため、USB-C、USB-Aはポートへ接続すれば充電が開始され、ACとシガーソケットは接続した状態で対応したオンオフスイッチでオンにすれば充電が開始されることになります。
使ってみると感じますが、意外とこのオンオフスイッチが良い感じなんです
3.アンカーのポータブル電源を購入にあたり、最も重視した点
前述した、今回ポータブル電源を購入するにあたって最も重視した点3つについて、詳細を説明します。
ちょっと順番が前後してしまいますが。
ドライヤーなどの高出力電化製品も使用可能である
ポータブル電源は大小様々なものが発売されています。
物理的な大きさもそうですが、容量(蓄えられる電力量)が大きいものから小さいものまで様々です。
容量が大きいものは出力も高く、いろんな電化製品が使用可能。
私が調べた限り、このような傾向にあるようですね。
よって、小さな容量のものを選んでしまうと、ドライヤーや電気ポットなどの1000Wを超えるような電化製品は使えなくなってしまいます。
うーむ、災害時にはなるべく制限なく使いたいところです。
そのため、1500W出力可能なこの商品を選びました。(SurgePadという機能を使うと2000W相当の電化製品でも対応可能とのこと)
アプリから状況確認や遠隔操作が可能である
ANKER Solix C1000は専用アプリを通じて、ポータブル電源の状況(充電・給電中の出力や、残りの電力量、温度など)を確認できます。
また、シガーソケット出力、AC出力のオンオフ切り替えも可能なため、利用シーンはさらに広がります。
スマホでこれらの状況が見れることでよく利用するシーンとしては、「外で太陽光発電によるポータブル電源への充電を行なっている際、その出力をチェックする」ですね。
実は、ポータブル電源と一緒に同じANKER製のソーラーパネル(100W)を購入しておりまして、上記のようなシーンで非常に便利に感じています。
太陽の位置は時間と共に変化しますから、出力が落ちてきたなと思ったらソーラーパネルの角度を少し変えてみたりしてますね。
Audi Q4 e-tronは充電状況等をアプリで確認することができなく(PCAで充電中は確認可)、非常に不便に感じておりましたので、この機能があることにはややこだわりが強く出ました。
車のシガーソケットより充電が可能である
これはまさに、なくてはならない機能。
電気自動車からポータブル電源を充電するためには欠かせません。
ANKER Solix C1000の場合、シガーソケット用のケーブルまで付属しているので、追加で購入する必要がない点も良かったです。
ケーブルは約3mあるので、地面にポータブル電源を置いたまま、Q4 e-tronのラゲッジルームにあるシガーソケットから充電することを想定していた私としては十分な長さでした。
(ポータブル電源をラゲッジルームに乗せるためにはやや高く持ち上げる必要があります。
ちょっと腰にきそうですし、車のボディに傷をつけてしまっても嫌なので、上記のように想定をしていました。)
購入する際に気になる点を中心に、
「ANKER SOLIX C1000 Portable Power Station」の特徴をまとめてみました
4.BEVの電気で電化製品を動かす、アンカーポータブル電源の使い方
電気自動車の電力はかなり大容量。
ウチのQ4 e-tronは正味77kWhの電力を蓄えることができます。
一方、我が家の消費電力量は多くても35kWhほど。
そのため、およそ2日分の電力を蓄えられる計算になりますね。
ちなみに、購入したポータブル電源は1,056Whなので約1kWhと考えると、Q4 e-tronは実に77倍のバッテリー容量を持っていることになります。
というわけで、BEV(電気自動車)が蓄えている電気を使って、電化製品を動かすためのポータブル電源使い方を紹介します。
電気自動車、バッテリー容量ハンパないって!
① ポータブル電源を車で充電する
前述したように、電気自動車の電力はそのままでは大したものに使うことはできません。
そのため、まずは電気自動車にある電力をポータブル電源へ移動させます。
まぁ移動といっても、電気自動車でポータブル電源を充電するだけなのですが。。。
やり方は簡単。
シガーソケットからポータブル電源を充電するだけです。
大事なのは、ポータブル電源がシガーソケットからの充電に対応しているか。
そのため、ポータブル電源を購入する際は、シガーソケットからの充電有無やシガーソケット用のケーブルが付属しているかを確かめる必要がありますね。(上述)
- Step1ポータブル電源にシガーソケット用ケーブルを接続する
ポータブル電源に付属のケーブルを使用します
- Step2ポータブル電源の主電源を入れる
- Step3Audi Q4 e-tronのラゲッジルームを開ける
- Step4ラゲッジルーム内のシガーソケットへ差し込む
後部座席にあるシガーソケットでも可能です
- Step5Audi Q4 e-tronのイグニッションをONにする
運転席に座ってしまうと、降りた時に自動でOFFになってしまうので、助手席側からONにすると良いです
Audi Q4 e-tronで実際に充電してみましたが、
シガーソケットからの充電出力はおよそ120Wです
理論的には、満充電まで9時間ほどになりますね
② ポータブル電源から電化製品へ電気を供給
ポータブル電源に電気が入れば、あとはそれを利用するだけ。
AC出力の口は4つありますので、(最大出力を超えないよう気をつけながら)同時に使用可能です。
その名の通りポータブルなので場所を選びませんし、ANKER Solix C1000なら高出力な電化製品でもOK。
仮にドライヤーを中程度の出力(1000Wくらい)で使用しても、1時間は使えることになります。
なんだそんなもんかと思うかもしれませんが、スマホの充電出力は数W、ノートPCは数十Wなので、結構余裕があることがわかるのではないでしょうか。
災害時は電気自動車から何度か充電することになると思いますが、一度の充電で節約しながらなら一晩くらいなんとかなるかもしれませんね。
5.ポータブル電源と相性の良いソーラーパネル
繰り返しになりますが、ポータブル電源は以下3つの充電方法に対応しています。
災害時は何があるかわかりません。
そのため、上記3つの手段全てで充電ができるよう準備しておくことが、リスク低減につながると考えました。
もし仮に家も車も壊れてしまった、または近づけないなどの場合、太陽光発電ができれば充電ができますからね。
せっかくポータブル電源を準備するのですから、あらゆるケースに対応できるようにしたいものです。
という理由で今回は、ソーラーパネルも同時購入しました。
個人的にソーラーパネルには関心があったのもあります(自宅の屋根にも太陽光パネルを載せてまして)。
100Wのものを購入して数回使用しましたが、今のところ83Wの出力が最高値。
ロスを踏まえると、結構優秀なパネルなのでは?!
6.アンカーポータブル電源を最安値で買う方法
ポータブル電源をANKER Solix C1000に絞ってから、いつどこで買うのが一番お得なのかしばらくウォッチしていました。
お値段がお値段なだけに、簡単にポチれなかったのもありますが。。。
でウォッチの結果、セールが不定期に行われていることがわかりました。
そしてそのセールは、Amazon、Rakuten、ANKER公式オンラインショップで行われている。
いずれも、ANKER Japanの公式のショップのようです。
割引率は、30%ほど。
セールの時期によって微妙に割引率が変わるようなので、購入する前に一度チェックすることをお勧めします。
よほど急ぎでない限り、はっきり言って定価で購入するのはちょっともったいない。
仮に10万円だとしても3万円ほど割り引かれることになりますからね〜。
ANKER公式オンラインショップがトータルで有利
私は、ANKER公式オンラインショップで購入しました。
以下の点でAmazonやRakutenよりもメリットがあると考えたからです。
私のようにアンカー製品を好んで使用している方や、今後アンカー製品で揃えていこうかなと考えている方は、ANKER公式オンラインショップですね。
ポータブル電源(50,000円以上)を購入すれば、
ポイント付与率は一気に5%までUP!
アンカー ポータブル電源のセール情報
セール情報は以下よりチェック可能です(定期的に更新中)。
ANKER Solix C1000 Portable Power Stationのセール情報になります。
セールはいろんな商品が対象になるので、その他の商品もチェックしてみてください
アンカーは、ケーブルからロボット掃除機まで色々あります
7.まとめ
スマホにPC、テレビに冷蔵庫、ルーターにゲーム機。
あらゆるものが電気により稼働し、場合によってはネット経由で操作や管理される。
身の回りの様々なもの、場所で電気が使われています。
そんな電気が使えなくなってしまったら。。。
考えただけで恐ろしいですよね。それだけ依存してしまっているってことです。
だからこそ、そんな万が一の時のために備えましょう。
自分自身のために、大切な家族のために。
ポータブル電源を購入する際は、以下の点をおさえておくと良いと思います。
電気の使い方や充電方法などがポイントですね。
電気だけでなく、食料やトイレ用品なども一緒に備えたいですね
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