ここ数年、車内エンターテイメントの質を飛躍的に向上させるデバイスが様々なメーカーから発売されています。
本ブログで取り扱っている「Ottocast(オットキャスト)」のデバイスについては、その中でも注目度が高く、すでに多くのユーザーに愛用されています。
デバイスは続々と新商品が発売され、シンプル機能のものから多機能なものまでラインナップが豊富です。
しかしこれまで、シンプル機能と多機能の中間に位置するデバイスがありませんでした。
先日発売された「オットキャスト Play2Video Ultra」は、この位置にドンピシャにはまるデバイスです。
今回は、この「オットキャスト Play2Video Ultra」について、どういった位置付けの商品であるかを踏まえつつ5つの指標に着目しレビューしたいと思います。
1.オットキャストPlay2Video Ultraの位置付け

オットキャストの商品は大きく分けて3種類に分類されますが、このオットキャストPlay2Video Ultraは、「OTTOAIBOX」に当たります。
「OTTOAIBOX」は、3種類の中で高機能デバイスに位置付けられます。
では、この「OTTOAIBOX」に該当する商品のうち、オットキャストPlay2Video Ultraはどのような位置付けなのかと言いますと、やや機能を絞ったお手頃価格のデバイスになります。
最も高機能なデバイスが以下2つになりますが、それなりのお値段がするんです。。。
そんな中、「ここまで高機能でなくてもお手頃価格のデバイスが欲しい」という要望に応えた商品が発売になったというわけです。
次の章からは、他のOTTOAIBOXデバイスと比較しながら、オットキャストPlay2Video Ultraをレビューしていこうと思います。
ちなみに、「OTTOAIBOX」以外の分類として「アダプター」、「スクリーン」があります。
これらについては以下記事にて紹介していますので、参考にしてみていただけたらと思います。

上記の高機能デバイスは、AndroidスマホのようにGoogle Playストアより自由にアプリをインストールして使うことができます
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2.他のOTTOAIBOXデバイスとの比較・レビュー
ここからは、オットキャストPlay2Video Ultraと同じ「OTTOAIBOX」に該当する3つのデバイスと比較しながら、レビューしていきたいと思います。
比較対象デバイスと、比較項目は以下のようになります。
- スペック、処理速度
- アプリの使用制限
- 拡張性
- サイズ、デザイン
- 導入コスト

OttoAibox P3 Liteは、OttoAibox P3の廉価版に当たるデバイスです
① スペック、処理速度の比較・レビュー

オットキャストデバイスの処理速度は、搭載されているCPU(中央演算処理装置)、RAM(メモリ)、ROM(ストレージ)のスペックに大きく依存します。
これらの要素は、アプリケーションの起動速度、操作レスポンス、動画再生の滑らかさに直接影響を与えるものとなります。
RAMが大きいほど複数のアプリを同時に動かすマルチタスクに強く、ROMが大きいほど多くのアプリやデータを保存できます。
以下にデバイス毎の情報をまとめてみました。
| デバイス名 | CPU | RAM | ROM |
|---|---|---|---|
Play2Video Ultra | 非公開(4コア) | 4GB | 32GB |
| OttoAibox P3 | Qualcomm Snapdragon 665(8コア) 最大2.0GHz | 8GB | 128GB |
| OttoAibox P3 Lite | Qualcomm Snapdragon 665(8コア) 最大2.0GHz | 4GB | 64GB |
| OTTOCAST NanoAI | Qualcomm Snapdragon 680(8コア) 最大2.4GHz | 8GB | 128GB |
上表でわかるように、オットキャストPlay2Video Ultraは、OttoAibox P3の廉価版であるP3 LiteよりもCPUとROMで劣っています。
コア数と容量の数字で見ると、半分になっていますね。
これによる影響はどの程度なんでしょうか。
実際に、電源に接続してからメニューが立ち上がるまでの経過時間を計測してみました。
| デバイス名 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Play2Video Ultra | 24.27 秒 | 24.87 秒 | 24.77 秒 | 24.27 秒 | 23.51 秒 | 24.34 秒 |
| OttoAibox P3 | 49.03 秒 | 45.08 秒 | 45.63 秒 | 44.95 秒 | 45.63 秒 | 46.06 秒 |
| OTTOCAST NanoAI | 28.53 秒 | 27.75 秒 | 26.65 秒 | 27.32 秒 | 27.66 秒 | 27.58 秒 |
オットキャストPlay2Video Ultraが最も起動が早いという結果になりました。
機能を絞っている分、軽快に動くような仕組みなんでしょうか。
そして、その早さとほぼ変わらないOTTOCAST NanoAI。
OTTOCAST NanoAIは、同じ上位デバイスであるOttoAibox P3のおよそ2倍の早さ!

当然ですが、アプリ起動時や切り替え時なんかにも差が現れるはずなので、
ここは要チェックポイントですね
また、オットキャストPlay2Video UltraでYouTubeの視聴がスムーズに行えるのかチェックしたところ、全く問題なく快適に視聴できました。
動画視聴するには十分なスペックを備えていると言えそうです。
② アプリの使用制限の比較・レビュー

上述しましたが、オットキャストPlay2Video UltraはOTTOAIBOXに該当します。
そのため、Android OSを搭載しており主要動画アプリの使用が可能となります。
一方、オットキャストPlay2Video UltraはOTTOCAST NanoAI、OttoAibox P3、OttoAibox P3 Liteのように、Google Playストアより好きなアプリを自由にインストールすることはできない仕様になっています。
ではどうなっているかと言うと、オットキャストPlay2Video Ultra専用の「AppHub」というアプリよりインストールする仕組みになっています。
この「AppHub」には以下18個のアプリが設定されており、その中から自由にインストールが可能です。
また、そのうちの5つはプリインストールされているので、すぐに使い始めることができます。
アプリに更新があれば、「AppHub」を通じてアップデートもできますよ。
| No | アプリ名 | プリインストール |
|---|---|---|
| 1 | Netflix | 済 |
| 2 | YouTube | 済 |
| 3 | Spotify | 済 |
| 4 | Amazon Prime Video | 済 |
| 5 | IPTV | 済 |
| 6 | TikTok | |
| 7 | U-NEXT | |
| 8 | Disney+ | |
| 9 | torne mobile | |
| 10 | ARDMediathek | |
| 11 | Joyn | |
| 12 | RTL+ | |
| 13 | TikTokLite | |
| 14 | DAZN | |
| 15 | LINEMUSIC | |
| 16 | Tubi | |
| 17 | VKVideo | |
| 18 | KNHONONCK |

ナビ系のアプリやAmazon Musicは入っていないので、
Apple CarPlay側で使用することになります
③ 拡張性の比較・レビュー

オットキャストのラインナップの中には、リアモニターなどへの映像出力を備えているものや、デバイス単体でインターネット通信を実現するSIMカードスロット、外部記憶エリアとしてのMicroSDカードスロット、フラッシュメモリやHDDを接続するためのUSBポート等を備えているものが存在します。
映像出力機能
リアモニターなどへの映像出力を可能とするHDMIポートは、OttoAibox P3のみがmini HDMIポートという形で搭載しています。
これにより、後席でも前席と同様の画面表示ができ、一緒に動画コンテンツ等を楽しむことが可能です。
OttoAibox P3と同じOTTOAIBOXに分類されるオットキャストPlay2Video Ultraですが、映像出力機能は備えていません。
上位モデルに該当するOTTOCAST NanoAIも同様です。
データ通信、ストレージ拡張機能
デバイス単体でのデータ通信、外部記憶エリア(ストレージ)の拡張性については、OTTOAIBOXの上位デバイスであるOttoAibox P3、OTTCAST NanoAIがこのどちらの機能も備えており、拡張性としては最も高いと感じますね。
一方、オットキャストPlay2Video Ultraはどちらも備えていないのですが、USB-Aポートを備えておりフラッシュメモリやHDDを接続することが可能です。
最近はフラッシュメモリでも超小型で大容量のものが発売されていますから、十分な拡張性を備えていると言えそうです。

アダプターに分類される超ミニ Cube 3.0などはワイヤレス化のみに特化されているため、これら拡張性は備えていません
拡張性まとめ
以下に拡張機能の一覧表をまとめました。
映像出力が欲しいならOttoAibox P3一択、これがなくて良いなら次いで拡張性の高いOTTOCAST NanoAIでしょうか。
ストレージ拡張のみでOKだよってことなら、オットキャストPlay2Video Ultraですね。
| デバイス(分類) | 映像出力 | データ通信 | ストレージ拡張 |
|---|---|---|---|
| Play2Video Ultra (OTTOAIBOX) | なし | なし | USB-A |
| OttoAibox P3 (OTTOAIBOX) | mini HDMI | Nano SIM eSIM | micro SDカード |
| OttoAibox P3 Lite (OTTOAIBOX) | なし | Nano SIM eSIM | micro SDカード |
| OTTOCAST NanoAI (OTTOAIBOX) | なし | eSIM | micro SDカード |
| 超ミニ Cube 3.0 (アダプター) ※参考 | なし | なし | なし |
| OTTOCAST ScreenFlow (スクリーン) ※参考 | なし | なし | micro SDカード |
④ サイズ、デザインの比較・レビュー

オットキャストPlay2Video Ultraは、新しいOTTOAIBOXの中では最もコンパクトです。
しかも、そこそこコンパクトなので、ちょっとしたスペースがあれば置くことが可能です。
機能がある分、アダプターほどのコンパクトさはありませんが、スティック型で見た目がスタイリッシュな点も好印象ですね。
OttoAibox P3やOTTOCAST NanoAIは、アンビエントライトやAIの表情を表したような魅せる演出がありましたが、オットキャストPlay2Video Ultraはそのような演出はないのでコンセプトが異なるようです。
上記のような演出は最初こそよく見るものの、慣れてくるとそれほど見なくなります。
というか、見ても何も思わなくなると言いますか。。。
なので、そこまで重要視する必要はないように思いますね。

OTTOCAST NanoAIは、エアコンの吹き出し口に取り付け可能です
⑤ 購入コストの比較・レビュー

最後にコスト面についてです。
オットキャストの各デバイスは基本的に、購入時の費用しかかかりません。
ただし、デバイス単体でデータ通信させる場合は別途、SIMの契約が必要なので運用コストが発生します。
ここでは、SIMの契約がない前提で購入時コストのみで考えてみます。
オットキャストPlay2Video Ultraはここまで見てきたように、やや機能を抑えたモデルです。
そのため、OTTOAIBOXの中でも最もリーズナブルな価格設定となっています。
| デバイス(分類) | 価格帯 |
|---|---|
| Play2Video Ultra (OTTOAIBOX) | 低い(約19,000円) |
| OttoAibox P3 (OTTOAIBOX) | 高い(約46,000円) |
| OttoAibox P3 Lite (OTTOAIBOX) | やや高い(約34,000円) |
| OTTOCAST NanoAI (OTTOAIBOX) | 高い(約47,000円) |
| 超ミニ Cube 3.0 (アダプター) ※参考 | かなり低い(約7,000円) |
| OTTOCAST ScreenFlow (スクリーン) ※参考 | やや高い(約31,000円) |
超ミニ Cube3.0はアダプターなのでワイヤレス化に特化しているため、かなり導入しやすい価格です(参考)。
最上位モデルのOttoAibox P3、OTTOCAST NanoAIから考えると、機能を絞っている分お求めやすい価格帯になっていますね。
まぁ妥当な価格ではないのでしょうか。

価格の情報は記事作成時のものです。
現在の価格は、各デバイスのリンクよりチェックしてみてください
3.オットキャストPlay2Video Ultraを使用する際の注意点

他のオットキャスト関連記事でも同様に挙げていますが、オットキャストPlay2Video Ultraでも以下の点には十分に注意が必要です。
走行中に運転手が画面を注視したり操作することは大変危険な行為で、事故を引き起こすリスクが格段に上がります。
走行中にやむを得ず操作する場合は、同乗者が行うようにしてください。
これはオットキャストPlay2Video Ultraに限らず、ナビの操作でも同様ですが、動画等のコンテンツが再生されているとどうしても注視しやすい環境になりやすいです。
「オットキャストを使用していて万が一事故が発生した場合、Ottocastでは責任を負いかねます。」ということです。
ご自身の責任のもと、安全運転を行うようお願いします。

道路交通法にも定められています
安全運転で楽しくドライブしましょう
4.まとめ

最後に、ここまで見てきた内容を一覧表にまとめてみます。
| デバイス | 処理能力 CPU/RAM/ROM | アプリ | 拡張性 映像出力/データ通信/ストレージ | サイズ/デザイン | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| Play2Video Ultra | 4コア/4GB/32GB | インストール可能な アプリに制限あり | なし/なし/USB-A | 小さい/スティック型 | 低い(約19,000円) |
| OttoAibox P3 | 8コア/8GB/128GB | 制限なし (Androidスマホと同様) | mini HDMI/Nano SIM・eSIM/microSD | やや大きい/円状 | 高い(約46,000円) |
| OttoAibox P3 Lite | 8コア/4GB/64GB | 制限なし (Androidスマホと同様) | なし/Nano SIM・eSIM/microSD | やや大きい/円状 | やや高い(約34,000円) |
| OTTOCAST NanoAI | 8コア/8GB/128GB | 制限なし (Androidスマホと同様) | なし/eSIM/microSD | やや大きい/スクエア型 | 高い(約47,000円) |
オットキャストのOTTOAIBOXシリーズは、他のシリーズに比べ高機能となっています。
しかし一方で、購入価格は高額にならざるを得ない状況です。
そんな中登場したオットキャストPlay2Video Ultraは、これまでのOTTOAIBOXデバイスのような高機能までいらないものの、最低限のコンテンツ視聴(YouTubeやNetflixなど)はしたいと言うユーザーにおすすめできるデバイスではないかと思います。
購入価格も、OTTOAIBOXの中では手が出しやすい価格帯ですし。

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ただ別の言い方をすると、以下のようなユーザーはOttoAibox P3やOTTOCAST NanoAIをおすすめします。
今回は、コンパクトでスタイリッシュ、機能を絞ったお求めやすいオットキャスト「Play2Video Ultra」を他のOTTOAIBOXと比較しながらレビューしてみました。
購入時の参考になれば幸いです。


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