少し遠出をする時には今やなくてはならない、車のナビゲーションシステム。
知らない土地へ行く際には必ず使用しています。
そんなナビですが、アウディQ4 e-tronの純正ナビはMMIとVC(以下バーチャルコックピット)の両方に表示ができ、大変便利です。
メーター内に案内が表示されるので運転中は視線移動が少なく、安全面でも一役買ってくれています。
そして一番気に入っているのは、MMIとバーチャルコックピットでそれぞれ異なる縮尺を設定できる点。
私は、MMIは縮尺を下げ、バーチャルコックピットは縮尺を上げて使用しています。
こうすることで、信号待ちなどはMMIで広範囲の地図をチェックし、運転中はバーチャルコックピットで近距離の地図をチェックすることができるんです。
1.感じた違和感。ナビの縮尺が始動の都度、初期値に戻ってる?

私は1週間に数回、アウディQ4 e-tronを使用しています。通勤で使っているわけではないので、毎日というわけではありません。
まぁそうは言っても、1日おきくらいのペースで使っているため、頻度的にはそこそこです。
ただそんな中、車の操作に関して少し違和感を感じていました。
ふとした時に気づいたのですが、その違和感とは「毎回ナビの縮尺を調整する操作をしている」という点。
前車A4 Avantではナビの縮尺設定を次回も維持してくれていたように思いますが、Q4 e-tronでは維持してくれていない?

運転の都度、縮尺を調整するって面倒ですよね
なので、毎回(正確には、1時間程度は維持されているように感じる)始動の都度、縮尺を変更していたわけです。
2.MMIもバーチャルコックピットも同じ状況か

注意してみると、MMI、バーチャルコックピット、どちらも同じ現象のようです。
地図の縮尺はそれぞれで独立して設定できますから、ちょうど良い縮尺へ両方とも設定する手間が発生します。
これが毎度となるとちょっと嫌ですね。。。
MMIはタッチディスプレイで操作、バーチャルコックピットはステアリングに内蔵されたタッチセンサーで操作。
従来のようなダイアル操作でないため、微妙な加減が難しいこともあり一発で決まらないこともしばしば。

バーチャルコックピットの縮尺調整はタッチセンサーなので、
微妙な加減にはやや神経を使いますね
これしきのことでイライラしてはならんと思うのですが、毎回のこととなるとイライラもしてしまいます( ; ; )
3.ディーラーにて確認していただくと、仕様との回答が。

これはもう不具合だろうと思い、ディーラーに相談しました。
Q4 e-tronに関してはまだまだ知識が乏しかったり、事例がなかったりするようですが、取扱説明書を見たり調べていただきました。
すると、仕様だという回答があったんです。
これが仕様?!
と思い、詳しい話を聞いてみると、ある設定状況だとナビの縮尺が維持されないとのこと。
具体的には、交差点付近などで自動で縮尺をアップする設定(オートズーム機能)があるのですが、これをオンにしていると縮尺が維持されないみたい。
MMI、バーチャルコックピット、それぞれでこの設定がありますので、これをオフにすれば、縮尺が維持される。。。
なぜ、こんな仕様??
自動縮尺アップと地図の縮尺維持が連動する意味ってなんだろ。
4.取扱説明書には何て書いてある?

ちなみに取扱説明書には、オートズームについて以下のように説明されています。
※設定値は、オン、交差点、オフの3種類のようです。
・オン
地図の縮尺は現在位置する道路のカテゴリー(高速道路、幹線道路、その他の道路)に従って自動的に調整されて、常に先のルートを最適に表示するようにします。分岐点が近づくと、地図表示は自動的に調整され、より詳細な画面が表示されます。
・交差点
ルート案内が実行中で、分岐点が近づくと、地図表示は自動的に調整され、より詳細な画面が表示されます。
・オフ
(説明なし)
地図の縮尺が維持されないことに関しては、明記されていません。
ディーラーの見解は、自動的に縮尺が調整(制御)されるため、維持されない(元に戻る)ということですかね。
ちなみにオンと交差点の違いは、縮尺調整が行われる条件です。
文章を解釈すると、以下のようになります。
オンは以下2つの条件どちらかが満たされた場合。
- 現在位置の道路カテゴリー(高速道路、幹線道路、その他の道路)が変わった
- 分岐点が近づいた
一方、交差点は以下2つが両方満たされた場合。
- ルート案内が実行中である
- 分岐点が近づいた
5.アウディQ4 e-tronで、ナビの縮尺を記憶させる方法は?

従いまして、地図の縮尺を維持したいのであれば、オートズーム機能は諦めろということになります。
私の場合、MMIはオートズームなしで、バーチャルコックピットは交差点にしています。
ルート案内中では、曲がるべき交差点付近の地図はやはり大きく見たいですから、視線の移動の少ないバーチャルコックピットでは自動で縮尺をアップしたいんですよね。
というわけで、ナビの縮尺を記憶させる方法は、以下になります。
MMIとバーチャルコックピット、それぞれで設定変更が必要になります。
アウディQ4 e-tronにて、ナビの縮尺を記憶させる方法(MMI)
以下がMMIにおいて、ナビの縮尺を記憶させるやり方です。MMIにて操作します。
上述しましたが、オートズームが使えなくなりますので、ご注意ください。
- Step1MMIのトップメニューより、「ナビ」をタップ
- Step2左下の「虫眼鏡マーク(レンズ部に+表示)」をタップ
下部に、縮尺の設定バーが表示されます
- Step3右下の「虫眼鏡マーク(レンズ部にA表示)」をタップ
ズームメニュー(オン、交差点、オフの選択肢)が表示されます
- Step4「オフ」をタップ
アウディQ4 e-tronにて、ナビの縮尺を記憶させる方法(バーチャルコックピット)
以下がバーチャルコックピットにおいて、ナビの縮尺を記憶させるやり方です。バーチャルコックピットにて操作します。
上述しましたが、オートズームが使えなくなりますので、ご注意ください。
- Step1ステアリング左側のメニューボタン(左下の四角いボタン)を押下
ナビゲーションメニューが表示されます
- Step2メニューより、「オートズーム」をタップ
下にスクロールすると出てきます
- Step3「オフ」をタップ
6.まとめ

今回は、アウディQ4 e-tron純正ナビゲーションの縮尺が維持されない件について、その理由と対策方法をお伝えしました。
ちょっと疑問が残る仕様ですよね。
もう少しユーザーライクに設定できるような仕様・仕組みにしていただきたいものです。
- オートズームを有効にしていると縮尺は記憶されない(MMI、バーチャルコックピット)
- 縮尺を記憶したい場合は、オートズームをオフにする(MMI、バーチャルコックピット)
そ、その前に、オンライン交通情報を受信できるようにしてください!
ルート案内時に渋滞情報が加味されないのでは、全く話になりません。

アウディジャパンさん、アップデートを心待ちにしております
合わせて、目的地到着時点での予想充電残量の精度も上げていただけると助かります。
EVに特化したナビゲーションシステムを期待します。
コメント