VolkswagenのBEVが日本においてもようやく発売となりました。
その名もID.4。
このID.4は、ワールドカーオブザイヤーに選ばれるなど、欧州では既に数多くの販売実績があります。
それがようやくと言うか、満を辞してと言うか、日本で登場したわけですね。
実際、CMをご覧になって気になっている方は少なくないのではないでしょうか。
また、ID.4は電気自動車専用のプラットフォームMEBをベースとしており、Audi Q4 e-tronも同プラットフォームを使用しているため、兄弟車のような位置付けです。
従いまして、私自身も注目しない理由は全くないです。
そして先日、VW ID.4 Pro Launch Editionを試乗してきました。
率直な感想を申しますと、予想していたものより遥かに良い。
上位ブランドのAudiに属するQ4 e-tronを上回る装備がいくつもあり、正直困惑しているくらいです。
当然、Audi Q4 e-tronより価格は抑えられているわけでして。。。
今回は、VW ID.4が持つ、Audi Q4 e-tronを上回る装備を挙げてみたいと思います。
ハッキリ言って、ID.4の方が装備が充実しているんですよねぇ。
VW ID.4 Pro Launch EditonとAudi Q4 e-tron、どちらにするか迷っている方、気になっている方は、かなり参考になるのではと思います。
1.ID.4の航続距離は2023年モデルでAudi Q4 e-tronを超える
ID.4の初期モデルについては、航続距離が561kmとなっています。
一方、Audi Q4 e-tronは576km。
どちらもバッテリー容量は正味77kWhです。
最高出力や最高トルク、RWDなど、基本スペックはほぼ同じながら、初期モデルではややAudi Q4 e-tronが上回っています。
しかし、これが2023年モデルになると、ID.4が618km(2022年12月20日ディーラー情報)、Audi Q4 e-tronが594km。
ID.4が逆転してしまいます。
えらいこっちゃですね。
わずかな差とはいえ、航続距離はBEVを選ぶ上で重要な指標になりますので、インパクトはあります。
2.ガラスの開閉はできないが、広大なパノラマガラスルーフが圧巻!
VW ID.4 Pro Launch Editionに標準装備されるのが、パノラマガラスルーフです。
まさかこれが標準とは恐れ入りました!
前方から後方までとにかく広大な開口部は、ドライブをより楽しいものへ変えてくれるに違いない。
お子さんが喜ぶ顔も目に浮かびます。
これにはホント参りましたね。
ただサンルーフとは違い、ガラスは開閉できないので注意が必要です。
ガラスをカバーするサンシェードは電動で開閉できます。
Audi Q4 e-tronはオプションでサンルーフを装着可能ですが、大きさ的にはVW ID.4の半分くらい(感覚的に)なんじゃないかと。
ガラスも電動で開閉しますが、オプションなので+20万円ほどかかります。
このように考えても、お得感はかなり高いんじゃないでしょうか。
3.まさかのシートマッサージ機能も前席に装備!
シートヒーターだけでも冬は十分に幸せを感じるのに、シートマッサージ機能までもが標準装備とは驚きました!
家電量販店に売られているような高機能ではなく、あくまで簡易的なものですが、試乗した際には揉むような動きでマッサージしてくれました。
これは、間違いなく使いますね。
運転をしながら、その疲労軽減やストレスを和らげてくれるマッサージを受けられる。
いやぁ、これは贅沢。
ちなみに、Audi Q4 e-tronにはオプションでもこの装備は選択できません。
運転席だけでなく、助手席にも付いているのがありがたいです。
4.女性に優しい、ステアリングヒーターまで標準装備。ステキです☆
まだまだ続くID.4のおもてなし。
続いてはステアリングヒーターです。
冬の寒い朝、冷たいステアリングを握るのって結構辛かったりします。
中にはカバーを装着したり、手袋をしている方もいるみたいですね。
女性は指先が冷えやすい方が多いので、ホント嬉しい機能なんじゃないでしょうか。
寒冷地にお住まいの方も、冬には欠かせない機能になりそうです。
シートヒーターにステアリングヒーター、さらにはシートマッサージも付けて運転。。。
繰り返しになってしまいますが、贅沢だしID.4のおもてなしは凄いですね。
ちなみに、Audi Q4 e-tronには2023年モデルよりオプションにて選択可能です。
追加費用は4万円とのことです。
5.後席のプライバシーガラス。はい、これも標準です
新車でクルマを購入する際、後席は外から中を見えにくくしたいもの。
透明のガラスの場合はスモークフィルムを施工する必要があり、数万円は費用がかかります。
しかし、プライバシーガラスが標準装備なら、最初から外から見えにくくなっているため、スモークフィルムを貼る必要がありません。
濃さ(可視光線透過率)は選択できない、というデメリットはあるにせよ、余計な費用がかからないのが最大のメリットですね。
ガラスについてもう1つ書いておくと、フロントのサイドガラスはアコースティックガラスと呼ばれる合わせガラス(二重ガラス)になっています。
防音効果が高いため、BEVのようなエンジン音がなく外部の音がかえって目立ってしまうクルマには有効です。
これはAudi Q4 e-tronにも装備されていますが、VW ID.4もここは手を抜かずに装備されているわけですね。
余談ですが、ウチのAudi A4 Avant(B9)にはこのアコースティックガラスは装備されていません。
ガソリン車だと、Audiでも上位モデルのみの装備じゃなかったかな。
6.降車時の演出も抜かりなく。CMの最後に流れるあの効果音が!
試乗をして最後にID.4から降りる際、なんだか聞き覚えのある音が。
そう、CMの最後にVolkswagenロゴと一緒に流れる音がスピーカーから聞こえるのです。
AudiでもTTなんかがこの演出をしていて、羨ましく思っていました。
運転するのには全く必要のない機能なんですが、何でもないようなこの音がユーザにとっては嬉しい。
ちょっとニヤついちゃうかもしれませんね。
Audi Q4 e-tronを試乗し降車した際には聞こえなかったので、おそらくQ4 e-tronにはないのでしょう。
もしかしたら、OBDelevenなどでコーディングすればスピーカーから流すこともできるかもしれませんが、それはそれで話が違って来ちゃいますね。
7.後席アームレスト & トランクスルー機構も 【追記】
後席は分割可倒式シートになっており、中央部にはアームレストが装備(背もたれを前方に倒すと出てくる)されています。
アームレストには2つのドリンクホルダーも付いていますので、使い勝手も良いですね。
同じく中央部はトランクスルーにもなるため、棒状の長いものを運びたい時に便利。
後席2席を確保したまま荷物を載せることができます。
一方、Audi Q4 e-tronはオプション設定。
標準では後席アームレスト、トランクスルーとも装備されません。
後席に家族を乗せることの多い方や、長い荷物を載せることの多い方にとっては断然、あった方が良い装備になります。
8.まとめ
VW ID.4 Pro Launch Editionは、全部入りのようなBEVです。
パッケージングも素晴らしく、ゴルフ同様、日本で人気が爆発しそうな気がしますね。
一方で、Audi Q4 e-tronよりも劣っている部分ももちろんあります。
(エアコンがヒートポンプ式でなかったり、スマホを使う前提でナビが搭載されていなかったり等)
ただそうは言っても、この装備でこの価格(約647万円)はかなりお買い得なのではないでしょうか。
VW ID.4 Pro Launch EditionがAudi Q4 e-tronを上回っている装備6選
- 2023年モデルの航続距離
- パノラマガラスルーフを標準装備(ガラスの開閉は不可)
- 前席にシートマッサージ機能を標準装備
- ステアリングヒーターを標準装備
- プライバシーガラスを標準装備
- 降車時のCM音がカッコいい
- 後席アームレスト、トランクスルー機構を標準装備 【追記】
コメント
いつも詳細レポートありがとうございます。
ARヘッドアップディスプレイが欲しいので、Q4注文中ですが、同時だったら悩みますね。特にマッサージが魅力的。
航続距離はcd値の違いからくるのでないかと推測します。
newgriffonさん、コメントありがとうございます。
ARヘッドアップディスプレイのオプションを付けて注文中なんですね!
良いですね〜私もQ4を注文するなら付けたいオプションの1つです。
これを選択できるのは、Q4の強みですよね。
ただ、トータル的に考えると、家族全体で恩恵を受けられそうなのはID.4なのかもしれません。
マッサージ機能、大きなガラスルーフ。。。
仰る通り、航続距離に関してはcd値の違いによりそうですね。
Q4 がとても気になっている者です。
先日、最寄りのVWディーラーにid.4を見に行ったら、売る気なさそうな対応で興醒めでした。
Q4も値上げとかAudi connect付いてないとか、期待していた機能が付いてないと購入をためらってしまいますね。
付いていないと言えば、Q4はヒートポンプ付きのモデルは日本に入ってこないんですよね。
twitter にベルギーでもQ4が生産されるようなニュースがありましたが、納期改善されると良いのですが。
コメントありがとうございます。
ID.4を見に行かれたんですね。
セールスが対応が微妙だったと。。。対応1つでテンションも上がるし買う気になるのにどうしてでしょうねぇ。
私はWebより試乗予約をしましたが、当日までディーラーからの電話(時間等の詳細連絡)はありませんでした。
自ら電話して確認しましたよ。
まぁ、行ったら行ったで対応は良かったのですが、このような電話1つであってもしっかりと対応してくれるディーラーを選びたいものです。
Q4の件ですが、現状は残念と言うほかありませんね。
充電性能も当初より下がり、Audi Connectも付いていないのですから。。。(渋滞情報を表示できないとの情報も)
先日ディーラーで聞いた話では、納期は2年ということでした。
ベルギーでもQ4の生産が始まるんですか、ホント納期改善につながって欲しい(仕様の改善も)ものですね。